こんにちは。
名古屋市天白区きのて整体院の西尾です。
先日、小学生の患者さんがお母さんに連れられて姿勢矯正で来院されました。
本人はあまり自覚がないのですが、お母さんから見ていて「普段の姿勢が気になる」 「がに股歩きが気になる」とのことで来院されました。
がに股歩きが気になるのが一番だが...
姿勢を検査させていただくと、「歩き方」「猫背」「反り腰」だけでなく 「側弯症」も疑いました。
一度レントゲンでの検査も勧めましたが、成長期の段階でできることはしておいた方がよいので、 そのあたりも説明させていただきました。
今日は「側弯症」についてです。
側弯症とは?
「側弯症(そくわんしょう)」とは背骨が左右に弯曲、ねじれた状態のことをいいます。
小児期にみられる脊柱変形を指し、
・左右の肩の高さの違い
・肩甲骨の突出
・腰の高さの非対称
・胸郭(きょうかく)の変形、
・肋骨や腰部の隆起(前かがみをした姿勢で後ろから背中をみた場合)
などの変形を生じます。
基本的にはX線(レントゲン)検査によって診断をします。
上下で最も傾いている背骨どうしのなす角度(コブ角)が10°以上であるものが側弯症と言われています。
側弯症の症状は?
側弯が進行すると
・身体の疲れやすさ
・腰背部の痛み
・心肺機能の低下
などをきたすことがあります。
側弯症の原因は?
原因不明の側弯を特発性側弯症といいますが、全側弯症の80-85%を占めます。
ほとんどが原因不明なのです。
原因がわかっているものとしては、
・生まれつき背骨の形に異常のある先天性側弯症
・脳性麻痺など神経や筋肉の病気が原因で発症する神経・筋原性側弯症
・レックリングハウゼン病やマルファン症候群などの病気で起こる側弯症
などがあります。
その他、椎間板ヘルニアなどに伴う痛みによる一時的に生じた側弯もあります。
側弯症の治療法
側弯が25°未満の軽いカーブの場合
・定期的なX線検査
・整形外科医による診察
・運動療法などで予防
側弯が20°~45°程度の中等度の側弯症の場合
・装具治療(進行防止のため成長が止まるまで)
重度の変形、進行例
・手術
治療のポイントは?
よく側弯症は「経過観察」と言われますが、進行の予防や症状の予防のためにできることはたくさんあります。
・関節の動きをよくすること
・左右差や癖を改善させること
・身体を正しく使えるように練習すること
など経過観察や装具治療以外にもできることはたくさんあります。
また、背骨に対してだけのアプローチではなく、全身の機能を高めることも大切です。
当院で行う側弯症治療
側弯(背骨)の状態だけでなく、身体全体を検査したうえで整体していきます。
また、ご自宅でできるセルフケアもお伝えしていきます。
先日来院された側弯症の方の足部の状態です。
足の機能の低下が姿勢を崩してしまいます。
一例ではありますが、こんなところも大切になってくるんですね。
もし側弯症でお困りの方がみえましたら
名古屋市天白区きのて整体院へご相談ください。