こんにちは!
平針駅・赤池駅から徒歩10分
名古屋市天白区きのて整体院の西尾です。
本日は「産後の骨盤矯正」についてです。
今や産後に骨盤矯正をすることが当たり前になってきていますよね。
「産後は骨盤が開いているから整体で締めなきゃいけない」とか、
「開いたままだと不調が出るから整えなきゃいけない」とか。
この考え、実は危険です。
産後から不調が出てきて…
先日、産後の骨盤矯正で来院されたOさん。
腰痛と、妊娠前のズボンが履けなくなってしまって困っているとのことで来院されました。
産後、骨盤が開いてしまってズボンがはけないんです💦
骨盤を締めたくて…
骨盤が戻ればズボンが履けるようになると思っていたのに…
産後5ヶ月を過ぎても変わらなくて…
このままでは仕事復帰までに間に合わない💦
制服が…
一番気にされているのは、妊娠前のズボンが履けなくなってしまったこと。
仕事復帰までに間に合わなかったらどうしよう…という不安でした。
骨盤は開かない!?
「骨盤が開く」という言葉が当たり前になっている今、
改めて「骨盤は開かないんですよ」と話すことはあったりなかったり...
しかし今回、Oさんから質問があったのでそのあたりも含めてお話させていただきます。
「産後ズボンが履けないのは骨盤が開いているから」
これはほとんど間違っています。
骨盤は「仙骨、腸骨、恥骨、坐骨」から作られます。
厳密には数ミリ骨盤は歪みますが、何センチも開くことはありません。
骨盤がそんなに開いてしまったら、それは脱臼ですね。立っていられません。
ではなぜズボンが履けなくなってしまうのか。
また、腰痛や股関節痛といった骨盤まわりの症状が出てしまうのか。
それは
・骨盤の歪み
・股関節の硬さや歪み
・骨盤周囲の筋力低下
によって起こります。
産後、骨盤で引っかかってズボンが履けなくなることは、ほぼない
ズボンが履けなくなるポイントとして大きく2つ挙げられます。
一つ目が大転子、二つ目がお腹。
よく、「骨盤で引っかかってしまって…」と訴えられる部分。
それは大転子(大腿骨)。イコール太ももの骨なのです。
股関節に歪みや硬さ、筋力低下が生じることで大転子が出っ張ってきます。
ということは、いくら骨盤にアプローチしていても変わることはありません。
大切なポイントは股関節なのです。
まずは股関節をチェックしてみましょう
①仰向けに寝た状態で、太ももがお腹に付きますか?
②立ったまま膝を曲げて、太ももの前側につっぱりなく踵がお尻に付きますか?
※この時腰が反らないように注意してくださいね。
この①と②をしてみて、痛みやツッパリを感じる方。
もしくは硬さがある方は、まずはその動きを改善させるストレッチをしてみてください。
簡単なストレッチとしては、
上記イラストの動きを20秒続けてみてください。
身体は柔らかいのに、、、という方は歪みや左右差がある可能性。
身体が柔らかい方はまず第一関門クリアというイメージでしょうか。
身体が柔らかいのにズボンが入らないという方は以下のような可能性があります。
- 骨盤のゆがみ
- 骨盤を支える筋力の低下
- 股関節(臀部)の筋力低下
上記のゆがみや筋力低下は、首肩や足首の問題から引き起こされる場合もあります。
今回のOさんの場合、お身体を詳しくみさせていただくと、
骨盤の歪みは大きくありませんでした。
Oさんの実際は、
- 股関節の動きが悪い(+左右差がある)
- 骨盤を支える筋力が低下している
- 腰が反っている(反り腰)
という状態でしたので、まずは動きを出すところからスタートしました。
産後の骨盤を整えるためには骨盤だけみていても意味がない
骨盤の歪みを整えることは大切です。
しかしそれだけでは不十分。
①まずは骨盤の歪みの原因を見つける事
②股関節の動きと筋力の左右差をなくすこと
③上記①②の原因はどこなのかを全身検査して見つける事
産後の骨盤矯正では以上のことが大切です。
骨盤のゆがみは日常生活で起こる
「骨盤は産後に歪むもの」と思っている方もたくさんみえます。
出産での歪みもありますが、ほとんどの場合が
・妊娠中の姿勢や体の使い方
・日常生活のクセ
などでゆがみが生じます。
しかし姿勢を意識することや日常生活のクセを見つけるのはものすごく大変です。
当たり前にやっていることですからね。
大変だけどとても重要なこと。
日常生活で少しでも「へんなクセないかな?」と意識してみてください。
産後の不調の原因は「骨盤のひらき」ではない
繰り返しになりますが、産後の不調のほとんどは「骨盤のひらき」ではありません。
・ゆがみ
・関節のかたさ
・筋力低下
・姿勢の崩れ
さまざまな問題が考えられます。
産後で不調のある方は一度ご相談ください。
整体中、託児のご利用もいただけます!
ご利用の際は事前にご予約をお願いいたします。